溝端健太オフィシャルウェブサイト

鼓めんと

2020年06月13日

どしん

「何しようぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ」
(閑吟集の一節より)




恵の雨。


実は大変な決断を迫られている時期で御座いまして。
そう今年末の「独奏公演第五打」に関して。


「鼓群奮闘」と銘打ち、
自身初となる二部構成の舞台に挑む、つもりでした。

これまでの独奏公演は100名収容の小劇場で、
いずれも一部構成の90分ほど。

今年は覚悟を決めて完全独奏による約2時間の公演に挑戦してみようと、会場も400席のホールを予約済み。(日程は12月末)


が、、

この世相。


うーん。
半年先とは言え、
お客様同士の距離や対策を鑑みると、
到底満席での開催は想定し難いところ。

やるべきか。やらざるべきか。待つべきか。
開催の半年前ならば、
ホール予約のキャンセルが効く。

言い換えれば、
それ以降だとキャンセル料金が発生する訳です。

企画も主催も私自身なれば、
例のごとく協賛もない野良舞台。
(...ましてここ3ヶ月は無給生活)

稽古も想咲もままならず、
気持ちは完全に折れかかり、
全くの白紙、はくし、ハクシ、、、hakushi..



そんな折、
黒澤明監督の「隠し砦の三悪人」を鑑賞。

何かにつけてジタバタと浮き足立つ太平と又七。
それに対して六郎太の肝の座り具合ときたら。
"どしん"
と胡座を構える三船敏郎の姿が脳裏に焼きつく。


やるべきか。やらざるべきか。待つべきか。
三船敏郎のあの姿に感化され答えは見えました。
あとはそれを口にしてしまうかどうかだけ。


独奏公演は元来、
採算なんて取れた試しがないし、
取ろうとしたことすら危うい(笑

やる事に、開催し続ける事に意義がある気がして。
それが僕の道だから。
どうも、この道しか見えなくて。


公演内容は今一度練り直すとして、
やる事には決めました。

過去の作品の再演になるかもしれないし、
1部構成になるかもしれない。

お客様に安心してご覧頂くべく、
観客は定員の半数かもしれません。
いや3分の1...もしや数名になるかも。

それでもやります。
"どしん"

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追伸。

実は...念のためにいつもの小劇場も今年1月時点で仮予約をしていました。(こちらは12月初旬)
もし400席にチビッた時にと(笑

ええぃ!
こちらもいっそ!
やってしまえ!


と言う訳で、、


2020年の12月は激しくなりそうです。
独奏公演2本立て。
さぁ、いけるのか!おれ。

お前は六郎太でもなければ、
三船敏郎でもないし、黒澤明でもない。
勘違いするな。ただの溝端健太だぜ。。




とりあえずチビりそうなので、
"どしん"。

※詳細はまた改めて。
※社会状況により変更になる場合も然もありなん。
あしからず。  


Posted by Kenta Mizobata at 19:02